商品が「売り込まなくても売れていく」状態を作るための活動全般。誰に・何を・どう届けるかを設計する仕事で、集客や広告はその一部にすぎない。
マーケティングとは、商品やサービスが「売り込まなくても売れていく」状態を作るための活動全般のことです。市場や顧客を知ることから、商品設計、値付け、集客、販売の仕組みづくりまで——「誰に・何を・どう届けるか」の設計すべてがマーケティングです。
「売れる状態を先に作っておく仕事」です。経営学者ドラッカーの有名な言葉に「マーケティングの理想は、販売を不要にすることである」があります。喉が渇いた人の前に冷えた水を置けば、売り込みはいりません。「欲しい人」と「欲しいもの」を正しく出会わせる段取り——それがマーケティングの本質です。
「マーケティング=広告・宣伝」と思われがちですが、広告は3番目の一部にすぎません。1と2の段階で勝負の大半は決まっています。
大企業は「多くの人にそこそこ刺さる」を狙いますが、個人は「特定の100人に深く刺さる」が狙えます。狭く深く絞るほど、大手と戦わずに選ばれる——これが個人ビジネスにおけるマーケティングの面白さです。
初心者がつまずきやすいポイント
商品を作り終えてから「さて、どう売ろう」と考え始めることです。それは服を作り終えてからサイズを測るようなもの。「誰の・どんな悩みに・いくらなら買われるか」は、作る前に調べるのが正しい順番です。
CVR(シーブイアール)
訪問した人のうち、申し込みや購入まで進んだ人の割合。100人来て3人買えばCVRは3%。同じ集客数でもCVRが上がれば売上は増える。
LTV(エルティーブイ)
Life Time Value(顧客生涯価値)の略で、一人のお客さんが取引の全期間に払ってくれる合計金額。LTVが分かると、広告に1件いくらまで使えるかを決められる。
SEO(エスイーオー)
検索したときに自分のページが見つけてもらいやすくなるよう整えること。検索する人が何を知りたいのかに、正面から答えている記事が結局いちばん強い。
アフィリエイト
他の人に商品を紹介してもらい、売れた分だけ報酬を払う仕組み。売れなければ費用が出ないため、広告費を先に用意できない段階でも使いやすい。
ステップ配信
登録した日を起点に、あらかじめ用意した内容を決まった順番・間隔で自動的に届ける仕組み。信頼を育ててから提案する流れを、手を動かさずに再現できる。
ファネル
認知→興味→信頼→販売→リピートと、人が買うまでに通る道筋のこと。先へ進むほど人数が減って漏斗(じょうご)の形になることから、この名前で呼ばれる。