生成AIが、事実でないことをもっともらしく堂々と答えてしまう現象。「幻覚」が語源。存在しない本や統計を自信満々に挙げることもあるため、事実確認は人間の仕事になる。
ハルシネーション(hallucination=幻覚)とは、生成AIが事実ではないことを、もっともらしく堂々と答えてしまう現象のことです。存在しない本のタイトル、実在しない統計データ、間違った法律の条文などを、自信満々の文体で出してくることがあります。
「記憶があいまいなのに、絶対に『分かりません』と言わない優等生」です。AIは「正しい答えを知っている」のではなく、「それらしい続きの言葉を予測している」だけ。だから知らないことを聞かれても、それらしい答えを組み立ててしまうのです。悪意はなく、仕組み上の宿命です。
生成AIは、大量の文章から「この言葉の次にはこの言葉が来やすい」というパターンを学習しています。つまり本質は確率で文章を紡ぐ予測マシンであって、事実データベースではありません。「東京タワーの高さは」と聞けば正しく333mと答えられるのは、その事実が学習データに大量にあったからで、マイナーな事実ほど「それらしい創作」に化けやすくなります。
初心者がつまずきやすいポイント
「AIが言ったから正しい」とそのまま記事や資料に載せてしまうことです。特に危ないのは、半分正しくて半分創作の答え。全部嘘より見抜きにくいのです。「AIは下書き係、裏取りは自分」という役割分担を徹底すれば、AIは安全で最強の相棒になります。
ChatGPT(チャットジーピーティー)
OpenAI社が提供する、会話形式で使える生成AIサービス。文章作成・要約・翻訳・相談・コード作成まで、チャットで頼むだけでこなす。無料でも使い始められる。
プロンプト
AIに出す指示文のこと。役割・前提・出したい形式・してほしくないことまで書くと、出てくる答えが安定する。うまくいった指示は保存して使い回すのが早い。
生成AI(せいせいエーアイ)
文章・画像・音声などを新しく作り出すAIの総称。既存のものから探して見せるのではなく、指示に応じてその場で作るのが特徴。
画像生成AI(がぞうせいせいエーアイ)
文章で指示するだけで、イラストや写真風の画像を新しく作り出すAI。絵が描けなくても、ブログのアイキャッチやSNS画像、商品イメージがプロ級の品質で作れる。